砂漠地帯への旅 3 秘密基地
メルボルンから西へ海岸沿いを約200キロ進んだ先にあるApollo Bay。ここの知り合いの4人家族の家にしばらく厄介になる。
携帯の電波も入らず、何と大事なカメラをここから100キロ程離れた途中の町に置き忘れてしまった。他の知り合いがそのカメラを手にしてここに届けてくれるまで約5日間はカメラもない生活。諦めてこの家にある露天風呂の補修や農園の柵修理に没頭した。
この家に住む末っ子のKinryu。何とその名前は日本語の金龍からきている。ryuの発音の苦手な英語圏の人達は何だか変な発音になっている。好奇心旺盛で体力が有り余っている14歳の彼は一切人見知りすることなく、僕に腕相撲を挑んできたり、剣道の教えを請いてきたりする。
カメラが戻ってきてホッとしたある日、家からほど近い彼の秘密基地を案内してくれた。というか基地の周りの囲い作りを手伝わされた。防風林として植えられた杉林の麓。家から失敬してきた斧とヨキをクロスさせてシンボルマークを作る。少年時代の隠れ家としては夢のようなスペースだ。
養父とは血のつながりはない思春期の彼は、ここ最近養父との権力争いが絶えないそう。彼にとってのプライベートな空間が必要なんだろう。
写真(全般) ブログランキングへ
by hideoku0413
| 2015-11-30 19:57
| オーストラリア 砂漠への旅