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ウォルターとルースの手作りの家 2 外観















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ウォルターとルース2人の手によってコツコツと建てられた手作りの家の壁は、ほぼマッドブリックと呼ばれる日干しレンガで建てられている。砂70%、石灰20%、砂利10%ほどを水と混ぜ、木製の型枠に流し込んでから枠を外し、日干しで乾燥させて作る。基本的にそこにある土壌でも作れるので、資金はそれほどかからないが、労働力が半端なくかかる。金はあまりかけたくないが、時間と体力はあるという人にはうってつけの工法。

今でも増設工事が進められているが、工期は決まっていない。いつまでたっても完成とは言わないのが手作りハウスのいいところ。自分で建てたのでやり直しが必要な個所もわかっている。初めから完璧な間取り、デザインなどにこだわらず、とりあえず生活に必要なところから作るというスタンスがそれぞれの家の個性の表れになる。

勿論日当たりや風向きは計算に入れているが、完璧な家を求めても、結局住むのは自分たち。自分が納得行くものが楽しんで建てられ、納得いく生活ができれば何の問題もない。













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地震がほとんどないオーストラリアでは、日本のようにほとんど耐震に気を使っていない。また、湿度が低く乾燥している気候により、藻やカビなどに神経を注ぐ必要もない。日本との工法に大きな違いがあるのは確かだ。

軒先が大きくはねだしている屋根には木材の柱で支える。勿論ウォルターが自分の山から切り出してきた材。


















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裏側の増設部分。トイレや洗濯場のある棟を母屋とつなげたり、広い作業場として造られたので暖炉のある内装の壁とは仕切られている。屋根は透明な波板板が組み込まれているので、日中は明るく作業しやすいが日が沈むと寒い。僕はこの中にテントを張って数日泊まらせてもらった。



















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電力は太陽光と小さな風力発電でほとんどをまかなっている。陽の長い夏の間は、車用のバッテリーに溜めて経済的に無理なく利用できているよう。洗濯機を使う時だけホンダの発電機があった。




















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母屋から数十メートルほど離れたところにある貯水池。住み始めた当初は知らなかったので雨水に頼って生活していたが、隣人が数十年前に見つけた山の上の湧き水地からホースで引っ張って利用している。




















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離れに建つ家はウォルターがルースのリクエストに応えて、養蜂道具を入れる倉庫として建て、2階をゲストルームにした。僕もほとんどはこの2階を利用させてもらった。今まで泊まった訪問者達が置いて行った毛布やら寝袋が山のようにあるので寒さの心配は無い。



















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車庫兼作業場の建屋。





















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by hideoku0413 | 2016-01-30 20:52 | 自分で家を造る人達の生活 | Comments(0)

ウォルターとルースの手作りの家 1
















メルボルンから西に約150キロに位置するMt Coleの麓の田舎町Raglanに住むドイツ系移民のカップルのウォルターとルース。20代の頃に旅をしている途中に偶然出会ったこの土地の元オーナーに気に入られて、今では考えられないくらい安価で手に入れて少しづつ住処を造っていった。彼らはその時以来もう30年以上もドイツには帰っていない。

今回はアリススプリングスに行く道すがら行きと帰りに、合計して1週間ほど泊まらせてもらって彼らの生活に必要な作業を手伝った。

到着してすぐ、ウォルターが彼の土地を案内してくれる。普段は2人だけで住んでいるので、訪問者となると色んな事を話したくて仕方ないのかもしれない。ウォルターはよく話す。もう日暮れも近いのですぐその辺かと思ったが、何せ広い。結局2時間くらい徘徊していた。






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RaglanのあるMt Cole。





















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時間をかけて2人で建てたセルフビルドの家。





















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奇岩の多い敷地内を案内してくれる。今回初めて会ったにも関わらず、いつまでも会話が止まらない。話が合うように思う。彼は独自の考えの上で分析した結果、環境に対する現在の社会のあり方に多くの不満を持っている。話を聞くとなるほど納得のいく解釈ができる。とても小さな視点の細かい事柄から世界的な規模への考えまで一貫して理の通った考えの持ち主だ。彼らの生活スタイルがドンドン町の生活から遠ざかって自給自足に近いスタイルに推移していったのも理解できる。




















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ひと昔前はロッククライミングに熱中していたウォルター。近辺のポイントはほとんど制覇している。自分の土地の庭でこのように練習に励んでいたらしい。




















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by hideoku0413 | 2016-01-29 21:09 | 自分で家を造る人達の生活 | Comments(0)

ベンの砂漠の家プロジェクト 4 アリススプリングス 屋根葺き




















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前回のペーパークリートは材料が途中で尽きたので頓挫したが、いいところは材料を仕入れ次第、どこからでも再開できるところだ。




















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他にも必要な作業はいくらでもある。日差しからの避けるための軒下が必要なので、今できる作業として庇部の柱を建て、屋根を葺くことにする。まずは柱を建てるための基礎作り。Benが借りてきた穴掘り機Diggerは砂地の基礎には威力を発揮する。



















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慎重に水平を見てからセメントを流し込んで建った柱。簡単そうな作業だが、暑いので中々はかどらない。数人で作業すると早いし楽しいし効率がいいし作業のやる気が出る。




















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大した日陰は無いが、それでも頻繁に水分を摂る必要がある。砂漠の乾燥した暑さというのは相当な慣れが必要に思う。




















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早朝や夕方の少しでも涼しくなった時間帯に作業をするのが一番効率的かもしれないが、結局は日中に数日かけての作業で屋根が仕上がった。日暮れにはやはりクーラーボックスで冷やしたビールが飲みたいので、、、。



















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まだまだやることがあるが涼しさが恋しいので、今回のアリススプリングスでの作業はここまでにしてタスマニアに戻ることにする。数か月ほどの長めの旅だったが、次回は4月ごろに再訪するつもりだ。
























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by hideoku0413 | 2016-01-28 21:07 | 自分で家を造る人達の生活 | Comments(0)

ベンの砂漠の家プロジェクト 3 アリススプリングス















タマラ農園の中にあるBenのキャンプの他、新しいメンバーたちが着々と自身の拠点制作を進めている。




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若いメンバーの一人Bennyは天才肌の自信家。今後の農園内のクリエイティブな発想に期待できる。独自にデザインして溶接したドームハウスの骨組みを持ってきた。




















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気さくなNathanはアリススプリングスの町でバイトをしながら、この農園で管理作業をし始めた。





















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彼のキャンプは以前からこの土地に放置されていたバス。





















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中はまだまだ作業が必要だが、農園に住んでいる間のシェルターとしては申し分ない。これから快適に改造していくのが楽しみだ。




















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Benはアリススプリングスの家の庭に砂岩の倉庫を造った。僕がもともと知っている彼の父親は石工としてタスマニアで活躍しているが、その父親が手伝って数週間で建てたそう。




















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by hideoku0413 | 2016-01-27 20:56 | 自分で家を造る人達の生活 | Comments(0)

ベンの砂漠の家プロジェクト 2 アリススプリングス Papercrete工法















農園に仮住まいと呼べる以上の住処を海上コンテナで建造中のBenの家。

コンテナは鉄板でできているので、砂漠地帯の熱射によって室内は恐ろしいほどに暑くなってしまう。内装側はコンパネを張り付けてある一定の断熱を施すことができるが、外装は風雨に晒される心配がある。、、、、と思うが、オーストラリアの中央部のアリススプリングスは一定の季節に大雨が予想される以外にはほとんど雨が降らない。

そこでBenはコンテナの外装を変ったモノで作った。コンクリートならずペーパークリート。要するに紙を固めたモノだ。








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日本では湿気や雨が多いので利用するには限りあると思うが、極度に乾燥しているこのエリアではカビが生えたり腐ったりする心配はない。




















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断熱効果のあるこのペーパークリートで、Benは過去にアイスボックスも作った。町から持ち込んだ食材を保存するのに無くてはならない。




















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手順はまず大きなバケツに水。Benはこのペーパークリートのためにトレーラーを改造した。2㎥程の大きなバケツの中にある刃が、トレーラーの車輪のシャフトにつながっており、車で走り回ることによってバケツの中身がかき回される仕組みだ。



















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材料と効率化を図れる道具さえあれば比較的簡単に作れる。必要な材料は、水、そして廃棄される新聞紙、そこら中にある砂漠の赤土。強固さが必要であれば、コンクリートや小麦粉を混ぜる。今回は廃棄される賞味期限の過ぎた10㎏の小麦粉を数袋投入。これによって粘り気が出るそう。大量の水の割にはコンクリートも10㎏の1袋ほどでも入れると違いが出る。分量はかなり適当で目分量だが、水10に対して、土2、新聞2、小麦0.5、コンクリ0.5くらい。最終的に出来上がった際に水が多すぎれば塗布する際に手で絞ってでも使える。


















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後は車で数百メートル走るだけ。





















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と思ったが、走っている途中で排出口のホースが抜け落ちてしまい、全ての中身をぶちまけてしまった。中身が空になるまで気づかなかった。二人で顔を見合わせて大笑い。




















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ペーパークリートのいいところは再利用できるところ。このぶちまけた材料も、コンクリートの代わりに石灰を使えば、乾いてからスコップですくって水で戻せばまた使える。




















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やり直し。2回目は水圧で排出口のホースが抜けないように約半分くらいで水でホースも十分固定した。数百メートル走っただけで十分攪拌された。




















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後は手に取って、食いつきやすいように取り付けた針金のメッシュシートの壁にぶち当てていく。





















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思ったより施工に時間がかかるが、水が無料で使える農園で無料で手に入る廃棄される材料が主なため、安価に仕上がるのが何よりの特典だ。























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by hideoku0413 | 2016-01-26 20:25 | 自分で家を造る人達の生活 | Comments(0)

ベンの砂漠の家プロジェクト 1 アリススプリングス














むちゃくちゃ行動力のあるBenはアリススプリングスの農園内の土地に手作りハウスを制作中だ。勉強熱心で実行する彼は、何をするにも時間が足りないが、同時進行で様々なプロジェクトを計画している。私もこの農園で手伝ったことがきっかけに、Benの家の建築を手伝うことにした。





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海上コンテナを改造した家は、キッチン、ダイニング、寝室などの主家屋として利用されている。





















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もう一つのコンテナは元々は冷蔵用コンテナで、知り合いに無料でもたったそう。こちらは作業場として利用されている。水道などは依然接続されていないので、訪れる度に運んでいるが、一応住める程度までは仕上がっている。

普段は一人で作業することが多いBenだが、今回は私がいるので屋根にスレートを貼る作業を行うことにした。海上コンテナは単に鉄板の囲いだけなので、何せ砂漠地帯では暑い。断熱材を敷いた屋根を設けることで、熱射を遮ることができる。しかもコンテナを移動させることを考慮して、屋根とコンテナは接続されていない。壁の断熱材に関しては時間説明する。


















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コンテナハウスの離れには、これまたBenが建てたモンゴル式のゲルの家。床も砂のままの素朴な造りだが、中で火が焚ける程度屋根に開口部がある。Benがコンテナを持ち込むまでの間、仮に住んでいたキャンプだが、私がいる間はここを使わせてもらっている。



















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ドアの無いトイレ。便器の中にはバケツが置いてあるだけだが、極度に乾燥しているこの地域では臭いもほとんど無いコンポストトイレになる。用を足した後にチェーンソーで出たおが屑を混ぜることにより分解を促進させる。



















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by hideoku0413 | 2016-01-24 20:17 | 自分で家を造る人達の生活 | Comments(0)

透過光


















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by hideoku0413 | 2016-01-22 19:32 | オーストラリア本土 | Comments(0)

ナツメヤシの仕事 4

















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3週連続で通うナツメヤシ農園の仕事。準備する資材も数日間泊まる用意も慣れてきた。町の知り合いの家に寝泊まりするのも快適だが、農園で毎夜寝床の横で火が焚けるキャンプ生活が恋しくなる。





















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今回はBenと私と、BenのパートナーのNridahも一緒に2台で出向く。Tamara Farmのメンバーの一人Nathanも参加しての作業をする予定。




















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前週に引き続き受粉作業。数百本あるナツメヤシの1本1本に対して限りある受粉期間中に見て周るには最低数人での作業が必要だ。




















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by hideoku0413 | 2016-01-21 16:12 | ナツメヤシ農園事業 | Comments(0)

ナツメヤシの仕事 3
















ナツメヤシの受粉を促すためにオシベを集め、乾燥させる作業。

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花粉を収集し、長いノズルの付いた器具に装着し、吹き矢のようにメシベを狙って吹きかける。

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この農場の元オーナーで、現Tamara FarmのメンバーのDave。気さくなオッサンだが、先祖は日本との貿易で財を成し、洋館が今も横浜に残っている。





















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by hideoku0413 | 2016-01-19 10:18 | ナツメヤシ農園事業 | Comments(0)

ナツメヤシの仕事 2















朝からディーゼルエンジンのジェネレータが故障したり、チェリーピッカーという高所作業車が故障する。農園では農業の事だけでなく、メカニックや雑務など何でもしなくてはならない。

私のために箱一杯のナツメヤシを梱包してくれる。去年完成した倉庫兼乾燥室。最低限のきちんとした設備が揃っている。





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by hideoku0413 | 2016-01-17 21:45 | ナツメヤシ農園事業 | Comments(0)