家族の一員
犬は飼い主に似ると言われるが、ここタスマニアでもそうだろう。
人間と密接に関係しているせいか、その場所の環境や文化的要素に適応しているように見える犬が多い。
すなわち、気さくでのんびりしてて図太い。ずかずかと家を出入りし、ソファに陣取ったりして、マイペースでのびのび暮らしている。勿論ある程度の訓練は必要だが、ペットと言っても決して過保護にすることはない。一端の人間と同じような扱いで、自然に家族の一員として生活しているように見える。平等主義の西洋文化では人(犬?)一倍、自己主張も強いのかもしれない。タスマニアは牧場が多いが、牧羊犬として有名なボーダーコリーは、一人前に仕事もするので、なくてはならない家族の一員だ。
僕が以前働いていたオーストラリア本土の牧場では、牛追いをするブルーヒーラー犬達が活躍していた。アウトバック(荒野)にある牧場の犬達は、そこに住むオージーと同じくタフな犬が多い。羊は臆病なので、後ろから追いかければ逃げてくれるが、牛追いはそうもいかない。そこでブルーヒーラー犬達は牛の踵に一瞬噛みつくように訓練され、牛を嫌がらせて移動させる。牛たちは無理やり移動されつつ、嫌がって後ろに蹴りを入れながら進んでいく。その蹴りを犬達は上手によけるが、中にはよけ損なって片目を失った犬もいる。それでもみんなたくましく生きていた。
タスマニアの空港、港には果物、野菜に卵を産み落とす外来種のハエ、ガの流入を防ぐために、ビーグル犬が検疫犬として働いている。
主人と一緒にジッと魚が釣れるのを待ったり、
仕事に行くにも一緒についていったり、
足が遅いので連れて行かされたり、
連れて行ったりもするかもしれない。
by hideoku0413
| 2012-03-17 00:19
| タスマニア