木こり生活 福井県九頭竜 1
僕は去年から、知り合いの山を管理する遊びをしている。
実家は茨城県にあるのだが、遊びに行く山ははるばる福井県。
メンバーは今のところ、僕と友人のロク2人のみ。
2人とも山仕事は素人。本と勘と地元のおっさんの助言のみで仕事をするには危険すぎる仕事だが、とりあえず見よう見まねでやっている。
山は福井県の東端、岐阜県との県境にあり、戦後植林され、数十年放置された杉林。
出来るだけ多くの杉を収穫しようとして植林した結果、杉同士の距離が狭く、密度が濃いせいで、林床に光が入らず、薄暗い雰囲気の森だ。杉自体も光を求めて上へ上へと伸びるばかりで、貧弱でほっそりとした線香林だ。光が入らないので下草も生えづらい。生物の多様性が少なく、実のなる木も生えないので動物も住みづらい、土壌も貧弱な森になっている。
作業のメインは杉の間伐。ある一定間隔で杉を伐採することによって林床にも光が届き、下草が生える。地元の広葉樹なども植えることによって層ができて、健康的な森に再生することを一応の目標とする。
言うは易しで、たった2人でできる作業には限りがあるが、長期的な計画で少しづつ森の変化を促す作業をしようと思う。また、ちゃっかり伐採した杉を使って、長野に自力でログハウスを建てようと目論んでいる。
この山には以前の持ち主が管理する際に利用していた山小屋がある。ここを一応の拠点として活動しているが、長年放置された建物は老朽化が激しい。とりあえず生活圏である、この山小屋の補修、周りの整備から作業は進む。
アクセス道を切り開く。 小川沿いのこの道は、杉が少ないので下草も覆い茂っている。
小屋内は湿気と動物のせいで、畳を始め床板全滅。布団も恐ろしいほどカビて湿気ている。すべて屋外に出して焼却。床下の根太も取り換える必要がある。囲炉裏にはタヌキのタメグソらしきフンの塊が。
ヒキガエル
ミヤマカラスアゲハ
ハゼサンショウウオ
アカガエル
ヒラクワガタ
とりあえず光が入るよう、山小屋の周りを伐採して、材木として利用できるよう、皮を剥いで、1年間乾燥させてみることにした。
写真はすべて去年2011年8月に撮影
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by hideoku0413
| 2012-11-19 23:10
| 福井の木こり生活