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森を守る人達









タスマニアでは以前から林業が主要な産業として盛んだ。
成長が早く、手間がそれほどかからないユーカリ林を伐採し、ウッドチップと呼ばれる粉砕状の木片にし、紙の原料であるパルプを日本や中国に輸出している。
環境になるべく負荷をかけずに植林地にユーカリを植林し、適度に伐採して利益を得ることには問題はないが、タスマニア林業公社が行っている伐採、植林地の選定に多くのタスマニア人達が反対し、大きな反対活動に発展することがある。問題は、セイタカユーカリなどの単一種を植林するため、Old Growthと呼ばれる原生林地帯の貴重な森林を伐採してしまうことだ。タスマニア国土の約40%は国立公園などの保護地に指定されているものの、この保護地に隣接したエリアの多くが伐採の危機にさらされている。

タスマニアの原生地域は、オーストラリア中のどこにでも生えるユーカリ林とは違い、雨が多く湿度の多い冷温帯雨林と呼ばれる森林群が存在する。南極ブナや、4種類の杉科の植物に代表される森林地帯は、とても壊れやすく、一度破壊されたら冷温帯雨林が住める環境になるまで最低400年はかかると言われる植生だ。

タスマニアの中西部に位置するUpper Florentineと呼ばれる地域は、世界遺産地域に隣接する貴重な森林群であり、動物にも有効な棲み家を与えている場所だが、現在伐採の危機に直面し、実際に各所で伐採が進んでいる。この場所は反対活動の拠点の一つとして、森林保護活動家が住みついている。地上約20mのユーカリにステージを設け、樹上から伐採を抵抗したり、林業公社が森林を切り崩して作った道上に住みついて通行を封鎖したりしている。タスマニアには多くの森林伐採に反対する人達がいるものの、実際に現場で林業側と対立したりなどの危険にさらされているのは、電気のない生活でも生きていけるヒッピーの集団や若い旅行者などが多い。













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便所



















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by hideoku0413 | 2013-01-26 13:50 | タスマニア