ミャンマー仏塔復興プロジェクト 45 ろうそく祭り
ミャンマーの農村地帯でのODAプロジェクトが終わってスタッフ全員が撤収した後に、再びここに戻ってきた理由のもう一つは、復興した仏塔完成後の満月の日に合わせて、村人総出でのろうそくを灯す儀式が催されるためだ。ダディンジュと呼ばれる、雨期明けの満月を祝う儀式としてミャンマーでは国中各所で行われている。
村長によると、毎年この仏塔で行われるという。ミャンマーを離れてもできる限り参加したい。
約1年半前にミャンマーに赴任した当初、ある村でろうそく祭りの儀式に出くわし、文化色を色濃く残しているこの儀式に感動したが、まさか僕自身がこのろうそく祭りの舞台を提供することになるとは予想していなかった。
村人たちはまず、村の中心に位置する小学校に集まり、各々持参したろうそくに火を灯す。残念ながら風が強く、何度も灯し直したりしているうちに、行列が行進し始めた。仏塔までは約1キロ程度。薄曇りの満月の中、街頭の明かりが全くない暗い村道を、皆当たり前のように無言でゆっくり歩き続ける。
一連の儀式の後、村人はそそくさと各々の家へ帰っていく。が、一部のおっさん共の宴は続く。酔った勢いで踊りはしゃぐ。敬虔なミャンマーの仏教寺院での振る舞いとしてはかなりなバチ当たりだが、彼らは僕が飲むことも知っている。月明かりだけの下、地元の蒸留酒のある輪の中に参加して夜は更けた。
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by hideoku0413
| 2015-07-28 14:54
| ミャンマー仏塔復興プロジェクト