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Nowhere To Hide 無宿モノの世界中ポートレート

砂漠の仙人 2


















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前回に続きアリススプリングスの学者のピーターの家。こう見えてもピーターはプレイボーイである。この町のような小さなコミュニティー内での異性との噂が絶えない。町の中でピーターを知っている人が彼のことをあまり良く思っていない人もいるようだが、ピーターはそんなこと一切気にしない。ミングルパと呼ばれる灰を混ぜた噛みタバコを噛みながら、とことん我が道を行く。


















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そんなピーターが以前の恋人の勧めで購入したアボリジニの絵画。上空から見たあるアボリジニの土地のイメージだ。精神の渦の外側に描かれた丘の地形、水のある池(枯れている池も多い)、マルガという固い灌木の林に山火事で燃えた林を表現している。



















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地質学者としても著名なピーターは各地を歩き回った際に岩石、化石を収集する。世界各地で化石となって発見されているが、西オーストラリアのみ現生しているストロマトライトの化石もある。




















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彼が広い土地の固有種を案内してくれる。隣人宅は家畜によって外来種がはびこり、単一種の草のみだが、ピーターは長い年月をかけて40種類以上の多様な固有種の裏庭を維持している。




















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タスマニアでは目にも耳にもしない植物をわかりやすく説明してくれる。

ベビーパウダーのように使えるCork Woodの黒い灰

幹を切ると牛肉のような赤身のBeef Wood

アボリジニの葬式などセレモニーに燃やす木として重要で、言い伝えでは母親が死んだ赤ん坊に乳を飲ませるためこの木を煎じて飲んだところ男でも乳が出るというEmu Bush

樹液が傷に効き、薪としても良く、コブが水桶として利用でき、飲み水が溜まりやすい形で、実がきれいで装飾に向いている等使い道が多いため別名スーパーマーケットツリーと呼ぶBlood Gum

等々、細かい草木や灌木まで自ら育ててきた固有種の植物を根気強く観察してきたからこそ理解できる実用性に富んだ知識を持ち合わせており、この砂漠地帯で幼少期から生きてきた経験が培われている。









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by hideoku0413 | 2016-01-04 22:11 | 人物ドキュメント